ロンドン・アート・いろんな話

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カテゴリ:ロンドン美大時代( 5 )

私のアート遍歴〜その5〜Byam Shaw @ CSM 1

2004年秋にByam Shaw @ CSMに入学し直しました。Central Saint Martins系の大学で、校舎がアーチウェイにあり、我が家から片道50〜55分とさらに遠くなりました。

ここでも、クラスメートの若さとイギリス人率の高さを感じました。初めて日本人クラスメート2人も得ましたが、2年目からは私1人だけになりました。

Byam Shawでは、1つだけ「スペース」に関するプロジェクトを与えられました。これだけが与えられたプロジェクトです。

私は1度Westminster大学で1年生を経験した後だったので、割とすんなり自主的なプロジェクトに入り込めましたが、迷っている生徒達も沢山いました。イギリスのコンセプチュアルアートを理解出来ない生徒もいたりして、最初の2年間で10名以上がドロップアウトしました。

元は版画が好きでしたが、メディアを一つに絞らない様指導されます。他にインスタレーションやデジタル写真でコラージュを作ったりもしました。

1年目の時の作品を載せてみます。毎年傾向が代わっているのも面白いですよね。まだまだ模索の時期でした。

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↑これは数時間で作った即興です。

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↑スペースプロジェクト1

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↑スペースプロジェクト2

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↑1年生、年度末のアセスメント用
版画のコラージュ・インスタレーション
沢山のパターンを作りました。


ー続くー



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by artlondon | 2009-03-18 03:06 | ロンドン美大時代

私のアート遍歴〜その4〜Westminster大学時代

2003年の秋、Westminster大学Mixed Media Fine Art科に入学しました。

大学まで片道45〜50分の道のり。ちょっと遠かったですね。

最初に驚いたのは、クラスメートの若さとイギリス人率の高さでした。それまでのクラスはアダルトエジュケーションだったので、年配の人も多かったし、外国人も沢山いたので大きな違いです。

まず、1学期は3週間毎に2D、3D、4Dを学習します。

2Dアートは、平面のアート。ドローイング、ペインティング、プリントメイキング(版画)、写真等。
3Dアートは、立体のアートで、スカルプチャー(彫刻)。
4Dアートは、ビデオアートです。

2学期、3学期では、2つのメディアを選択し、突き進みました。私はドローイング・ペインティングと写真を選択しました。

ここの1年目はファンデーションコースのおさらいの様な感じでした。モジュール制が取られ、日本の大学と同じく、決められた単位を履修しなくてはなりません。

普通ロンドンの美大では課題を与えられる事はなく、自主性を求められます。こうして全てのメディアをもう1度基礎からする機会を得られたのはラッキーな事でした。

また、ここの写真のワークショップは素晴らしかったです。白黒フィルムだけでなく、カラーフィルムのラボがあり、とても充実していました。私も1年目の後半はこのラボにこもって夜8時まで、沢山の時間を費やしました。アートをする人は皆(?)、1度は写真にはまるのです。

ただ、いろいろ考えた結果、もう1度受験し直す事にしました。大学に通いながら再びUCASフォームを提出し、2004年秋に、Byam Shaw @ Central Saint Martinsに入学し直しました。

下記にWestminster大学時代の作品を幾つか載せます。久し振りに見たわ〜。

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ー続くー



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by artlondon | 2009-03-09 00:13 | ロンドン美大時代

私のアート遍歴〜その3〜受験編

ファンデーションコース2年目の時に、皆が集められ、大学進学を勧められました。ファンデーションコースは大学進学準備コース、進学を指導されるのは当たり前です。

日本で1度大学を卒業したし、進学する事には、あまり気乗りしませんでしたが、先の事は合格してから考え様と、UCASフォームを提出しました。UCASに関しては、こちらに少し説明があります。

UCASを通して受験出来る大学は6校。前半試験3校と後半試験3校に分かれます。但し、アート部門はとても人気なので、有名校は第一志望で定員の全てを押さえてしまうのが通常です。

あまり大学に行く事を希望していなかったので、せっかくだから良い学校を受験しようと思い、前半試験の第一志望はSlade、後半試験は、第一志望がCentral Saint Martins、第二をWestminster大学としました。

ところが、無謀だったはずのSladeの一次試験に通り、舞い上がってしまいました。 普通はよっぽど自信のある人しかSladeを受けません。600人以上の人がポートフォリオを提出し、100名あまりの人が面接試験を受けられ、40人の定員まで持って行きます。

試験官は4名でした。矢継ぎ早のたっぷり30分の試験、自分が考えながら答えている最中にまた別の試験官から質問を受けます。大風邪をひいていた事もあり、とても辛くて長かった30分でした。

結局Sladeには落ちましたが、苦しんだ、たった30分の間に、アートをもっと真剣に考える良い機会を与えてもらいました。それまで技術を得る事を第一に考えていた部分があるのですが、それよりも「なぜ、どうして」アートをやっているのか、これからどういうアートを作りたいのかを考えさせられられるようになりました。

この質問は、大学に通っている最中も、卒業してからもついて回ります。表現方法は手段でしかありません。その頃の私は技術追求型だったので、試験官とも、受験ともあまり噛み合いませんでした。完全なる準備不足です。イギリスの現代アートを知らなすぎました。

Central Saint Martins校の試験は、ポートフォリオ提出日と里帰りがぶつかってしまい受験出来ず、Westminster大学のミックスメディアファインアート学科に合格しました。

ー続くー



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by artlondon | 2009-03-07 02:43 | ロンドン美大時代

私のアート遍歴〜その2〜ファンデーションコース

city litのパートタイム、2年制のファンデーションコースに通いました。毎年2学期分の授業があり、週に2〜3日授業がありました。しかし、課題も多く出され、フルタイムのコースに通っているのとあまり変わらない様に思いました。

正直きついコースでした。それまで一般的なドローイングは好きでしたが、現代アートについての知識はあまりありませんでした。絵画を1つ選んでをアブストラクト風に描き直す課題、抽象的な課題、スカルプチャー(彫刻、立体的な作品)の授業等は苦手分野だったのでとても困りました。

奥行きのあるもの、遠近法、3Dなどはかなり慣れが必要な作品作りだと思います。理解すると出来るけれど、理解するまでに時間のかかる頭の固い生徒でした。

先生も様々で、良い先生だけど気分屋だったり、スーパーハイパーだったり、女性だけどマッチョな自分を好き的な先生等いろんな人がいました。それまでの穏やかなお絵描きの時間とは違うアートの世界に足を踏み入れていました。

1年目の最初のタームでは、ドローイングとスカルプチャーから始め、次のタームでは、いろんなアートを詰め込みでやりました。例えば、ドローイング、ペインティング、プリントメイキング(版画)、スカルプチャー、セラミック、テキスタイル、4D(ビデオアート)等です。

2年目のタームでは、好きなアートを2つ選択し、それを重点的にやっていきます。私はプリントメイキング(版画)とテキスタイルを選びました。中でもプリントメイキングにははまっていました。テキスタイルに関しては、新しい事に挑戦したかったので面白かったし良かったですが、あくまで二の次でしたので、テキスタイルを中心にしたい他の生徒とは随分差がありましたね。

最後に卒展をしました。汗だくになって白い壁を自分達で塗りました。刷毛やローラーを持って壁塗りをしたのは初めての体験でした。クラスメートの60才を越すフランス人おじさんに、私の展示場所を狭められそうになりましたが、守りきりました。わがままにはつきあえません。自分の作品を白い壁に展示するのも初体験でした。どう展示して良いかわからなかったのですが、途中でチューター(先生)が来て、指示してくれました。さすが!

その時の作品が下記です。今思うと可愛い事していたなって、ちょっと恥ずかしいですね。テーマは「春の動き、春の勢い」でした。

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ー続くー



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by artlondon | 2009-03-06 03:25 | ロンドン美大時代

私のアート遍歴〜その1

先日は漫画遍歴を載せたので、今日はアート遍歴に挑戦してみたいと思います。

エキサイトブログではブログ主に検索ワードランキングを知らせてくれます。このブログのワードランキング1位は「ロンドン/アート」です。

「ロンドン/アート」をgoogleすると、最初のページにこのブログがある事に最近気づきました。その事実に驚くと共に、ブログの題名の割にアート記事が少ないのにも気づきました。ロンドンのアートシーンを期待していらした方にお詫びがてらアート関連記事を載せたいと思います。

まずは私のアート遍歴から。

小中高を通して美術の授業があったのは中学の時まででした。得意科目とまでは思わなかったけれど、写生をしたりするのは割と好きでした。

社会人になってから、友達に、会社で教わる生け花教室に誘われました。草月流生け花の自由な感じが好きで、ロンドンでも教室に通い続けています。二級師範参与を頂きました。

新婚の頃過ごしたNYでも、ロンドンに移ってからも、最初は英語学校に通っていたのですが、段々飽きてきて、何か違う事をしようと思い、興味のあったアートのクラスを手当り次第に取りました。

ドローイングから始めて、ペインティング、プリントメイキング(版画)、ポッタリー(陶芸)等いろいろやってみました。

ロンドンには、日本のカルチャースクールの様な、地域の成人学級(アダルトエデュケーションスクール)が身近にあり、地方政府から補助金が出て、それ程高くない授業料ででいろんなコースを受けられる制度があります。カルチャースクールと違う点は、資格を取れるコースも多々ある事です。

但し、在英年数が3年未満の方の授業料はとても高くつきます。詳しくはお近くのアダルトスクールでお確かめ下さい。

いくつかのコースを取っている内に欲が出、もう少し上のクラス、大学進学準備コース(ファンデーションコース)を選択する事にしました。今までやってきた事を踏まえた上でのコースなので、それまでに作成した作品を持って行く面接試験がありました。

2つの学校を受けたのですが、1つの学校では、3D(彫刻、スカルプチャー)経験がない事を理由に落とされてしまい、私はCity litのファンデーションコースに入学しました。パートタイム2年制のコースです。

ー続くー



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by artlondon | 2009-03-03 05:54 | ロンドン美大時代